日本人旅行者としてのプライドを捨てるな

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これはリアルタイム更新。昨日の話。

俺はサラワク州の州都クチンを出発してサバ州およびブルネイほど近いミリに移動しようとしていた、

クチンのバス・ターミナル、クチン・セントラルならポンティアックからの移動で使っているバスで移動するのは容易い。そう思っていた。

クチン・セントラルからクチン市内へ移動するのに要した時間は約30分。
だから逆もそのくらいかかると踏んで25分過ぎくらいから注視していた。

なかなかそれらしい風景にならない。

結論から言うと俺は乗り過ごした。
なかなかクチンセントラルに辿り着かないのはバスがセントラルからクチンに行くときと別のルートを通っているものとばかり思っていた。そんなバスは19時過ぎにラストストップに辿り着いた。
バスの運ちゃんは言った「お前なんでまだそこにおんねん!?」

それからが大変だった。運ちゃんは言う「これは最終バスでもうクチンセントラルにもクチン市街にも行かない。今警察の前で降ろすから警察にどうしたらいいか聞け」と。

うろたえにうろたえたが他にどうすることもできない。
バスを降りて警察に行き状況を説明する。

不幸にもこの日は日曜日の夕方遅く。警察にも人は多くいない。
俺みたいな阿保な旅行者に割く余裕などない。

タクシーを呼ぶ。

その、冷静に考えれば当然で当たり前極まりない言動に俺は動揺しきってしまった。

「タクシーで行くにはお金が足りないと思う」

別に迷惑を掛けようと思ったわけではない。お金がないわけでもない。
それでも、本来RM2で済んだはずの出費を何十何百と膨らませたくなかった俺はとっさに嘘をついた、ついてしまった。

日頃節約旅行者と言い、いろいろなところでお金を節約していく中でこのタクシーの代金(それは俺の1日の予算をはるかに凌駕するものなのだ)を払いたくないがためにとっさに嘘をついてしまったのだ。

警察署の職員は当然俺を詰める。

「ミリに行きたいって言うけど一体全体そんなにお金がなくてその後どうするつもりなのか!?」

正論だ、答える術はない。

紆余曲折を経て、おそらく警察官の知人である人にクチン・セントラルまで送ってもらうことになった。

でも俺は途中から気づいていた。気付いてしまった。
俺がいくばくかのお金を節約するために、節約するためだけに「日本人旅行者としてのプライド」を捨ててしまったことに。

大いなる先人たちが築き上げてきた日本人に対する諸国民の想い。それを俺は過信して、期待してしまった。

警察署に入った時、まず考えたのが、うまくやればパトカーでただでクチン・セントラルにいけるのではないか?であった。

そこに日本人旅行者としての、いや日本人としてのプライドはすでになかった。
安く移動する。それだけがすべてであった。

ことが思った以上にうまく進まないことが分かってしばらくして俺は気づいてしまった。
自分が犯してしまった罪に。

バスを乗り過ごしたのは俺のミスだ。しかるにタクシーなりなんなり、他の業務で忙しい警察官(いや警察官に限らず現地民)に迷惑をかけてはならない。

当たり前のことだ。

それなのに俺はタクシーは高い、と言う思いで(もちろん動揺していたのもあるが)お金が足りない、と言ってしまった。

これは多くの偉大なる日本人旅行者の築き上げてきたマレーシア人の日本人観に大きな傷をつけた。

これが俺の犯した罪だ。

うまくまとまっていないが、自戒と同じ過ちを犯す愚かな人が出ないようにと記した。

旅するのは自由。何するのみ自由。ただし、人の迷惑になってはいけない。
旅させていただいていることに、偉大なる先人の功績の上にこのように安心して旅させていただいていることに感謝を、忘れてはいけないのだ。

コメント

  1. Daison より:

    何はともあれ、無事に着いたら何より。
    何回も乗りすごしたり、乗り間違えたりしている自分にとっても
    やっぱり「基本」は大事だよね。慣れてくると忘れがちだが。

    バスや電車に乗るときは、しつこいくらい運転手にここで下してねという。
    もしくは英語が話せてそこそこ親切そうな若者に、ここで降りたいからついたら連絡してねという。

    プライドを保つためにも、今後もご注意を。

  2. Hideto より:

    Daison氏

    うむ。今回は完全に油断していた。
    ドライバーにも言ってたし教えてくれると思い込んでいました。

    しかし、先日『深夜特急』を読み返していたら沢木さんも同じようなことを(乗り過ごしとかではないですが)やってたんだなーと。

    やはりあの本は読むたびに発見があります。