グルジア(サカルトヴェロ)の首都トビリシでアゼルバイジャンのビザを取得しました。
Eビザでは$23するところ大使館で申請すると無料で取得することができます。
ここではトビリシのアゼルバイジャン大使館でアゼルバイジャンビザを取得する方法を解説します。
アゼルバイジャンのEビザと観光ビザ
アゼルバイジャンは電子ビザ(e-Visa)を導入しています。そのためネットで事前に申請しておくと大使館でビザを取得しなくても入国できます。
Eビザの申請は下記公式サイトから申し込むことができます。
一方でEビザではなくこれまで通り大使館でビザを申請して受領することもできます。
トビリシの大使館で取得する観光ビザとEビザの違い | ||
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大使館 | Eビザ | |
費用 | 無料 | $23(ビザ代$20+サービス料$3) |
有効期限 | 30日 | 90日 |
所要日数 | 4営業日 | 3営業日 |
大使館で取得する場合は無料ですが、取得までに日数が結構かかるのでビザ待ちする期間の滞在費等も考慮すると、旅程によっては大使館に行かずにEビザで済ませた方が安くなるケースも多いと思います。
なお、FAQによるとEビザの場合は入国時に印刷する必要があるようです。
アゼルバイジャンビザ申請の必要書類
アゼルバイジャンビザの申請に必要な書類は下記の通り。
- パスポート原本
- 日本大使館の添え状(インビテーションレター)
- 写真1枚
- 申請書(大使館で取得)
こちらの記事ではホテルの予約確認書が必要ということで用意していきましたが、私が申請した時(2019年2月1日)は特に求められませんでした。
日本大使館でインビテーションレターを取得する
大使館でアゼルバイジャンビザを取得するためには日本大使館の添え状、通称「レター」が必要です。
レターは日本大使館で簡単に入手することができます。
日本大使館の入り口でビザ申請のためのレターを取りに来た旨説明し領事部に入れてもらいます。領事部にて申請書を書いて10分ほどで取得できます。
日本大使館領事部での査証の受け付けは12時半までになっていますが、レターの取得は閉館時間の17時45分までできます。
アゼルバイジャンビザの申請は12時半までなので、朝早く日本大使館に行ってレターをもらえば、その日のうちにアゼルバイジャンビザの申請をすることも可能です。
住所:7D, Krtsanisi str., Tbilisi, 0114, Georgia
開館時間:9:00-13:00 14:00-17:45
電話:+995 32 2752111(代表)、+995 32 2752114(領事部)
ウェブサイト:https://www.ge.emb-japan.go.jp/itpr_ja/Embassy_Guide20180130(J).html
アゼルバイジャン大使館でビザを申請する
日本大使館のレターを手に入れたらアゼルバイジャン大使館でビザの申請に移ります。ビザの申請受付時間は午前中のみです。12時半までに申請しましょう。
開館時間:月曜から金曜日9:00-12:30、16:00-17:30(午前申請、午後受領)
申請書は3ページあり記入項目は多いですが、記入に悩むところはあまりありませんでした。
いくつか気になったところを列記すると、
- ナゴルノ・カラバフへ行ったことがあるか?:ここは行ったことがあっても絶対にNoと回答してください。
- 過去アゼルバイジャンに行ったことがあったらその時のビザ番号や発行日などの情報
- 過去5年間にビザを取得した国:あまりに多すぎたので現行パスポートの分だけ記載した。
- 最終目的地(Final destination)欄:都市名と国名を書くように指示されていたのでアゼルバイジャンの次に行く予定のロシアの地名を記入したのですが、アゼルバイジャンの最終目的地を記載する欄みたいです。
あたりでしょう。
申請書に間違いや漏れがあっても職員が丁寧に直してくれました。
前述のブログ記事ではパスポートホールドされなかったと書いてありましたが私の場合はホールドされましたので注意してください。
発給は金曜日の午前に申請して、木曜日の16時以降でした。
他の国の方は$20かかるらしいですが日本人は特例で無料です(いつまで続くのかは不明)。
アゼルバイジャンビザの受領
指定された日の16時から17時30分の間に大使館に取りに行きます。
私の場合は16時半ころに行ったのですが、まだできていないと言われ17時半にまた来るように言われました。その時点では17時半に受け取れるかどうかは不明で、当日ビザの発給が間に合わなければ翌日16時以降になると言われました。
17時20分ころ再訪し、しばらく待っていたら何とかビザを手にすることができました。
アゼルバイジャンビザ申請の注意点
アルメニアによる被占領地域ナゴルノ・カラバフへの渡航歴がある人へはおそらくアゼルバイジャンビザは発給されません。
また、仮に発行されたとしても入国時にトラブルになることが予想されるので、アルメニアからアルツァフ共和国に入国した後アゼルバイジャンに行く際はビザをパスポートに貼り付けない、カラバフに関するものを持ち込まないなど最新の注意を払うことをおすすめします。
実際、私も持っているガイドブックが、アゼルバイジャンの一地方としてではなく独立した国としてナゴルノ・カラバフを取り扱っているのでイミグレで見つかって没収されるんじゃないかと結構ビビってます。
また、2017年にはナゴルノ・カラバフ独立を支持する記事を書いた有名旅ブロガーが国際指名手配にされアゼルバイジャンに引き渡されるという事件も起きています。
露宇イスラエル三カ国の国籍を持つユダヤ系露人の有名旅ブロガーが、ナゴルノ・カラバフを訪れてその独立支持+アゼル政府批判の記事を書いたことから、アゼル側から不法入国の罪状で国際手配にかけられ、ベラルーシで逮捕。アゼル側に引き渡された由https://t.co/lowbYwNGdo
— 露探【円谷猪四郎】 (@karategin) February 14, 2017
ナゴルノ・カラバフは紛争地とは言え、首都ステパナケルトの周辺は普通の観光地となっていて、アルメニア側から多くの外国人旅行者が訪れている。にも拘らずこんな大事になったのは、当人が露語圏の著名なブロガーというのもあるが、その後に別パスポートでアゼル本土を訪れたのも挑発と見なされた模様 https://t.co/lOO4kdTmfb
— 露探【円谷猪四郎】 (@karategin) February 14, 2017
要するに、カラバフに入って独立を支持したり、アゼル政府の悪口を言ったりするジャーナリストはこうなるぞという見せしめなのだろう。もし裁判で有罪となれば、刑罰は最高で懲役8年とのこと。なお、露外務省はベラルーシ政府に引き渡しの中止を求めたが、ベラ側は拒否。ここでも軋轢が生じている模様 https://t.co/5EPvgaGkBz
— 露探【円谷猪四郎】 (@karategin) February 14, 2017
アゼルバイジャンはことナゴルノ・カラバフのことになると本当にやばいらしいですのでくれぐれもお気を付けください。
まとめ:トビリシ周辺でしばらく滞在予定の人におすすめ
前述したとおりビザ待ち期間の滞在費等を考えると、わざわざ無料のビザのために大使館で申請するのは逆に高くつくと思います。
それでも日程に余裕があったりトビリシに長く滞在する予定がある人は大使館で申請してみてはいかがでしょうか。
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