神秘的な色で我々を魅了してくれる火口湖。そんな火口湖ですがインドネシアにはなんと!隣接する3つの火口湖がそれぞれ別々の色をしている神秘的な火山が存在します。
今回はそんなインドネシアのパワースポット、フローレス島にある「クリムトゥ山」を紹介します。
フローレス島のクリムトゥ山とは
クリムトゥ山があるのはインドネシア東ヌサ・トゥンガラ諸島(Nusa Tenggara Timur)に属するフローレス島(flores)。
バリ島からもそれほど離れていないこの島の中央部に位置する活火山クリムトゥ山(Gunung Kelimutu)は、3色の火口湖があることから聖なる山として現地の人々から敬われています。
クリムトゥ山の標高は1,639メートルで、近くにまとまった3つの火口湖がそれぞれ別々の色をしているという不思議なスポットです。
上から見るとこんな感じ。
クリムトゥ山の入り口から火口湖まで
こちらがクリムトゥ国立公園の入口。
駐車場からしばらくはハイキングコースのような山道が続きます。
火山ということもあってか岩肌がむき出しになっているところが多く、多少殺伐としたものを感じます。
そして3色に輝く火口湖へ
岩肌を上っていくと火口湖のビューポイントにたどり着きます。
青緑色の火口湖に、
黒色の火口湖、
第3の火口湖は少し離れたところにあります。
山道をテクテク歩いていくと、
山頂にはモニュメント。
モニュメントを通り過ぎて少しすると最後の火口湖にたどり着きます。
最後の火口湖は深緑色。
火口湖の色は日々変化している
湖の色は日々変化しているようでかつては緑、青、赤の三色だったようですが、私が訪れた時は深緑、青緑、黒の三色でした。
非常に不思議な色ですがWikipediaによると、
クリムトゥ自然公園の地元スタッフによると、火山ガスの活動に誘発されて湖水中の鉱物に化学反応が起こることにより、色が変化するという。
とあります。とはいえ隣り合っている湖の色がこれだけ異なるのは非常に不思議です。
クリムトゥ山は死者の魂の集まる場所
火口湖にあった説明書きによると、クリムトゥ山は死んだ人々の魂が集まる場所と信じられており、生きていた時の年齢や特徴によって3つの火口湖のどこに行くかが決まるそうです。
- Tiwu Ata Mbupu(老人の霊の行く湖、深緑色)
- Tiwu Nuwa Muri Koo Fai(若い男女の霊の行く湖、青緑色)
- Tiwu Ata Polo(罪人の霊の行く湖、黒色)
魅力あふれる大自然が満載のフローレス島
クリムトゥ山のあるフローレス島には、世界自然遺産に登録されているコモド国立公園への玄関口ラブアン・バジョー(Labuanbajo)の街があります。多くの旅行者がコモドドラゴンを見るためや、ダイビングをするためにバリから飛行機や船でラブアン・バジョーに訪れています。
フローレス島を訪れた際は、ラブアン・バジョーだけでなく、かつて5,000ルピア紙幣のデザインにも使われたこの火山にも訪れてみてはいかがでしょうか?
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