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憧れのロシアの地

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日の出は日本からトンヘへ行く時に見ていたから朝は遅くまで寝ていた。
俺の部屋はたまたま船の先端にあって少し汚れた窓からは海がずっと遠くまで続いていた。

しばらく経って外を覗いてみる。

島だ。島だ!

トンヘを出てしばらく経つと360度見渡す限りの水平線で何も面白くなくなっていたが島が見えると話は別だ。
カメラ片手に外に出る。ロシアが近づいているからだろう、日本よりも韓国よりも海風が冷たい。

遠くにウラジオストクの街が見えた。

それから1時間以上極寒の中夢中でシャッターを切り続けた。

日本とロシアは海で繋がっている。
文章で書けば至極当たり前のこと。

でもそれを実感として持っている人はどれだけいるのだろう。

今俺はその実感を得たのだ。

ウラジオストクの街が見えてから1時間ほどで無事着岸。
初めてロシアの地を踏むことと相成った。

多少不安だったビザも問題なく無事入国完了。

ウラジオストク駅の近くでピロシキを買い頬張る。
これがロシアの味か。

宿は非常に分かりづらい場所にあり最初誤って一般人宅に入ってしまったが、なんとか無事たどり着くことが出来た。
一泊700ルーブル、約2,100円。ロシアの宿では格安だ。

ドミトリーで日本人旅行者がいたので少し話す。
彼は仕事の休みにウラジオストクだけ訪れたといい翌日日本に帰るという。
ウラジオストクで初めて日本人に会ったと言って喜んでいた。

彼に聞いたところでは日没は6時半、日の出は9時半くらいだという。
その時約16時。頑張ればまだ観光できないでもないと思い外へ出る。

ウラジオストクの町並みは完全にヨーロッパのそれだった。
人生初欧州はウラジオストクというちょっと反則のような感じだが、それも俺らしくていいと思う。

ロシア教会で何かの儀式をしているのを見学し、鷲の巣展望台から夕日を眺めた。
実に綺麗な夕日だった。

日没後はC-56博物館に行きホテルに戻った。

彼がまだ食事をしてないようであれば誘おうと思ったのだ。
タイミングよく彼も食事に出るところだったということで一緒に夕食をとることに。
お互いの旅の話で盛り上がった。この出会いは月並みだけれども旅の醍醐味の一つだ。

初めてちゃんと食べるロシアの料理は実に日本人の口に合う美味しいものだった。
俺が頼んだのは炊き込みご飯のようなプロフ、とボルシチ、それにビール。
ビュッフェスタイルのお店で(のちにロシアでは一般的なスタイルらしいことを知る)値段がいくらになるのかいまいちわからなかったため控えめに注文したが、それでたったの191ルーブル、日本円にすると600円弱だった。これだけ美味しくて量もそこそこあってビールも飲んだら日本ではちょっとこの値段では食べられない。一気にロシアが好きになった。

食事の後スーパーに行ってさらにビールを買った。
ロシアの代表的なビールバルティカはNo.0からNo.9まで8種類(2種類欠番があるため)あり、数字が大きくなるほどアルコール度数が高くなる。ビールの図鑑などにも載るほど評判のいいビールということもありこれを制覇するのがロシア旅行のささやかな目的の一つだ。スーパーには3と7しか売っていなかったのでこれを両方買い、つまみにナッツとキャビアを買った。

キャビアを買った、と言うと贅沢に感じるかもしれないが約60グラム入ったキャビアの缶が何とたったの59ルーブル、日本円にすると180円である。日本で缶ビール一本買うお金でキャビアが買えるのだ。

これが噂のおそロシア。

キャビアを肴にビールをやっていたが途中から生臭さに飽きてきてしまった。
キャビアを飽きるまで食べる経験なんてそうそうできるものではない。

ロシア初日なんとも幸先のいいスタートである。