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夏の文庫フェアからお勧め書籍を紹介するよ

「新潮文庫の100冊」「ナツイチ」「カドフェス」2019 書評
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「新潮文庫の100冊」「ナツイチ」「カドフェス」などこの時期になると大手出版社がおすすめ文庫本をまとめた冊子を書店で頒布しだしますね。

そこで、今回は上記3つの中からお勧めの書籍を紹介したいと思います。

もちろん、私も掲載されているすべての本に目を通したわけではありません(というよりは読んでいない本の方が多いくらいです)。それでも小学生の頃から読書が趣味で、これまでの人生の中で人並み以上には本を読んできたとは思っています。

このブログでもしばしば書評を書いていますし、読書好きの一人としてご笑覧頂ければと思います。

ヘミングウェイ『老人と海』

来る日も来る日も一人小舟に乗り、出漁する老人――大魚を相手に雄々しく戦う漁夫の姿を通して自然の厳粛さと人間の勇気を謳う著者の代表作。

「新潮文庫の100冊2019」紹介ページより

僕の人生のバイブルの一つ『老人と海』。ずっと不漁だった爺さんが巨大カジキマグロを釣り上げ4日にも渡る死闘を繰り広げるという本です。

登場人物は少ないし、主役が爺さんとカジキなので会話もあまりない。淡々と進んでいくストーリーなのですが、それがヘミングウェイの無駄を排除した洗練された文体とマッチしていて緊張感があります

そもそもこの本を読もうと思ったきっかけが当時の「新潮文庫の100冊」で、

男は死ぬまで闘いだ。こんなに薄い本でそれを悟れる君は幸福とだけ言っておく。

と紹介されていたのが気になったからなのですが、その評に恥じない作品でした。

この本にはまりすぎてキューバまで行って舞台のコヒマルやコブレの聖母寺まで聖地巡礼しちゃうくらいハマりました。

新潮文庫ロングセラーランキングの第3位に入っているみたいですし長く読み継がれる非常に魅力に富んだ作品だと思います。

Kindle Unlimitedに加入している人なら光文社古典新訳文庫版なら読み放題で読めます。Kindle Unlmitedは1か月無料体験できるのでまだ加入していない人もこの夏休みだけでもお試し体験してみるのもいいかもしれませんね。

カミュ『異邦人』

太陽の眩しさを理由にアラビア人を殺し、死刑判決を受けたのちも幸福であると確信する主人公ムルソー。不条理をテーマにした、著者の代表作。

「新潮文庫の100冊2019」紹介ページより

新潮文庫ロングセラー第5位。不条理を描いたカミュの『異邦人』。アラブ人を殺した理由を「太陽のせい」と呼ぶ主人公のムルソー。読むまでは全く意味が理解できなかったのですが、一読すると確かに「太陽のせい」なのです。

それにしてもこのムルソーという男は、実母がなくなった翌日には遊びに出かけるような自分には全く理解のできない人間なのですが、そういう普段絶対にわからない、わかろうとも思えない人物の人生を体験することができる、というのも読書の魅力なのだと思います。

この本は高校か大学の時に初めて読んでから数年おきに読み返すくらい今でも好きな本です。理解はできないけど。

こちら新潮文庫ではKindle版が出ていないので電子書籍で読みたい方は角川文庫版をどうぞ。電子書籍なのに新潮文庫の紙より高いけどね。

ドストエフスキー『罪と罰』

独自の犯罪哲学によって、高利貸の老婆を殺し財産を奪った貧しい学生ラスコーリニコフ。良心の呵責に苦しむ彼の魂の遍歴をたどる歴史的傑作小説。

「新潮文庫の100冊2019」紹介ページより

僕が買った時の帯には確か「上巻半年下巻1週間」みたいなことが書かれていました。

実際この本は上巻を読むのに何回も何回も挫折し、再挑戦しを繰り返したのですが、途中からドストエフスキー独特(ロシア文学独特?)の長いセリフや描写が癖になってきて、下巻は本当に一気読みでした。

一つの微細な罪悪は百の善行に償われるという独自の理論のもと「しらみのような」老婆を殺した主人公ラスコーリニコフ。彼の精神が良心の呵責で蝕まれていく描写や彼が追い詰められていく展開がスリリングでたまりません。

読むのに時間がかかる本なので長期休暇の取りやすい夏にこそおすすめです。

なお、先日嵐よういちさんの『おそロシアに行ってきた』を読んでいたところ光文社の亀山郁夫訳が非常に良い、と書いてありましたので参考までにリンク張っておきますね。こちらは1巻だけですがKindle Unlimitedの対象になってもいますのでUnlimited会員の方はそちらを読んでみてもいいかも。

パウロ・コエーリョ『アルケミスト 夢を旅した少年』

羊飼いの少年サンチャゴは、アンダルシアの平原からエジプトのピラミッドに向けて旅に出た。彼を待つ宝物が隠されているという夢を信じて。「前兆に従うこと」「何かを強く望めば宇宙のすべてが協力して実現するように助けてくれる」。世界中で読み継がれる感動作。

「カドフェス2019」紹介ページより

ちょっとスピリチュアルに寄りすぎなきらいはありますが、旅友達の中にもこの本を好きな人は多いので旅行好きな人なら楽しめること請け合いです。

スペインのアンダルシアからモロッコに渡り、そこからエジプトのピラミッドを目指す話なのですが、実際に登場する場所を訪れてから読み返すとまた違った発見が得られるかもしれませんね(といってもアルジェリアとかリビアとか現在の情勢で行きづらい場所も多いですが。)。

薄くて読みやすい本なので気軽に読めるのも魅力の一つです。

サン=テグジュペリ『星の王子様』

世界中の言葉に訳され、70年以上にわたって読みつがれてきた宝石のような物語。今までで最も愛らしい王子さまを甦らせたと評された新訳。

「新潮文庫の100冊2019」紹介ページより

僕があえて解説する必要のないくらい有名な本ですね。

郵便飛行士だったサンテグジュペリがこの本を書きあげたのはセネガルのサン・ルイにあるホテルでです。彼は飛行士としての経験から『夜行飛行』という本を書いてデビューしました。

この事実を知ると『星の王子様』にバオバブの木が登場するのも納得ですね!

ちなみにこの『星の王子様』は新潮文庫だけでなく、ナツイチ、カドフェスでも紹介されていてそれぞれ装丁、訳者が異なるので書店で見比べて好みのものを選ぶのもいいと思います。

  • 新潮文庫:河野万里子訳
  • 集英社文庫:池澤夏樹訳
  • 角川文庫:菅啓次郎訳

集英社版は電子書籍はないようですが、光文社版がUnlimitedで読み放題対象になっています。

角幡唯介『空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む』

そこは地図にも載らないが故に”空白の五マイル”と呼ばれる人跡未踏の秘境。元新聞記者が命の危険も顧みずに挑んだ単独踏査の果てに目にした光景とは――。

「ナツイチ2019」紹介ページより

旅行中にKindleで買って読んだ本です。

章ごとに角幡さんが自分で探検した記録と、過去この峡谷に挑んで敗れて行った人達へのインタビューが交互に構成されていて、いかにこの峡谷を探検することが難しいかを考えさせられます。

まだ誰も足を踏み入れていないたった5マイルに挑む角幡さんの勇気と行動力にページを繰る手が止まりませんでした。

夏目漱石『こころ』

親友を裏切って恋人を得た。しかし、親友は自殺した。増殖する罪悪感、そして焦燥……。知識人の孤独な内面を抉る近代文学を代表する名作。

「新潮文庫の100冊2019」紹介ページより

これも僕が紹介するまでもない本ですね。新潮文庫のロングセラー第一位だそうです。

『こころ』は多くの人が高校の現代文の授業で読んでいると思いますが、全部読んだことがある人は半分もいないのではないでしょうか?

「新潮文庫の100冊」「ナツイチ」「カドフェス」すべてでノミネートされているこの本、まだ読んだことがない人はこの機会に読んでみてはいかがですか?

谷崎潤一郎『春琴抄』

盲目の三味線師匠春琴に仕える奉公人の佐助は、春琴と同じ暗闇の世界に入り、同じ芸の道にいそしむことを願って、針で自分の両眼を突く……。

「新潮文庫の100冊2019」紹介ページより

証券会社で働きだして3年目くらいの時期に他の課の課長にお勧めされて貸していただいた本です。

主人公佐助は、師匠を愛するあまり自らの目を針で突いて光を失うのですが、その描写が生々しく文字を読んでいるだけで身の毛がよだつようでした。

春琴と佐助、二人の愛情は私には狂って見えましたがその狂気すらも谷崎潤一郎の筆にかかれば甘美で美しいのです。

まとめ

ご覧の通り、古典や海外もの、旅行ものに偏っていますが、それも完全に好みを反映した感じですね。逆に言えばここで紹介している本に好きな本が紛れている方は他のおすすめ書籍がハマる可能性結構あると思います。

星の王子様のところでも触れましたが、海外ものであれば訳者が、国内のものでも装丁や巻末の解説が異なりますのでそこらへんは好みでどうぞ。

書店で配布されている冊子にはここで紹介していない本もたくさん紹介されているので、本屋に行かれた際は文庫本コーナーで探してみてください。

ちなみに私が今年読もうと思っているのは、

です。他にも読みたい本はたくさんあるので全部は読めないと思いますが。

また読んだら書評したいと思います。

それでは!

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三矢英人

バックパッカー/トラベルライター/チェコ親善アンバサダー2018/米国公認会計士(USCPA-Inactive)

1986年神奈川県生まれ。「行きたいところに行き、見たいものを見て、食べたいものを食べ、飲みたい酒を飲む」をモットーに2013年11月から2019年4月まで無帰国長期旅行していました。

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