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せっかく世界一周するなら期間なんて定めないほうがいいんじゃない?

エッセイ
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どうも、三矢(@hideto328)です~。

情報系の記事ばっかり書いていると僕も疲れちゃうので、たまにはオピニオン系というか僕の旅観みたいなのを書いてみようと思います。今回は旅の期間についてですね。今日はゆる~く行きますよ~。

どうせ退職するんだったら1年も5年もあんま変わんなくない?

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長期旅行者って最近すごく多いんだけど、大体みんな半年とか1年とかってあらかじめ期間を決めてるのね。

それは例えば学生で休学しているので最大1年しか時間がないんですとか、世界一周航空券を使うからとか(世界一周航空券って確か期間が1年って決まってるのね)そういう理由が多いんだけど、俺はそれすっげーーーーもったいないって思うのよ。

もちろん資金的な問題もあると思うよ。2年も3年も旅行し続けられるほどの金を貯めるのって日本でも結構大変だもの。あと大学生もしんどいよね。

だから俺はやっぱり長期で旅行するんだったら大学卒業して金貯めてからしたほうがいいと思うの。話逸れるけど、沢木さんも文庫版の『深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫)』の対談で26歳旅の適齢期説唱えてるしさ。

話を戻すと、気合いの入った長期旅行者って、1年以上旅行して、お金無くなって、でも旅が続けたくって、一回帰国するんだけど、ワーホリ行って金貯めてまた行く、みたいなそんな感じの人が多いのよ。で、そういう人たちって期間をあんまり決めてないの。

自然なんだよね。何が自然って自分の心に正直なんだよ。

一度退職して海外に出るって言う道を選んでしまった時点で、日本ではマイノリティなわけで、そうなっちまったら1年だろうが5年だろうが、あんま変わんないと思うんだよね、俺は。どっちにしろ再就職するのはメチャクチャ大変だろうしさ。

バックパッカーが予定を決めるなんて無理

なんでこんな話を突然始めたのかって言うと、昔からの友人が会社辞めて世界一周するんだって。期間は1年くらい。まあ位だから伸びるんだろうけどシーズンを計算すると大体1年になるんだとか。

その考えは分かるよ。よーく分かる。

ウユニの鏡張りが見たければ雨季に行かなきゃいけないし、西アフリカ行くんだったら乾季に行ったほうがいい。そういうベストシーズンを追求していくとまあ大体の人が1年くらいで周ることになる。

それは分かるんだよ。

でも、そんな予定なんてどうせすぐ崩壊するんだって。俺だってメチャクチャ計算したからね。日本にいた時。その通りいけばシーズンだってどこもかしこもバッチリベストシーズンよ。

それが今、これから雨季に突入する西アフリカの入口で沈没しかけてるという。なんだこれ。

自由が縛られたらパックツアーと変わらない

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1年と言う縛りがあってその通りに旅行してる人って、俺にはすごく窮屈に見えるんだよね。

先を見据えて航空券取って、予定が固定されてるから気に入った街や国があっても後ろ髪を引かれながらどんどん先へ進んでいく。それって期間が長いか短いかだけでやってることがパックツアーとあんまり変わんないんだよ。そう思わない?

「心を残してまで急ぐよりはどれだけいいかわからない」

旅の期間に関しては『深夜特急〈2〉マレー半島・シンガポール (新潮文庫)』のシンガポールで沢木さん自身開眼するんだよね。このシーンすごく好き。

よく考えてみれば、いや、よく考えてみるまでもなく、半年でロンドンに行かなければならない理由は何ひとつなかったのだ。一年でも二年でも、彼らのように三年、四年かけてもいい。私はその単純なことにこれまでまったく気がつかなかった。(中略)私は眼の前の霧が吹き払われたような気分になった。急ぐ必要はないのだ。行きたいところに行き、見たいものを見る。それで日本に帰るのが遅くなろうとも、心を残してまで急ぐよりはどれだけいいかわからない。そうだ、そうなのだ……。

深夜特急〈2〉マレー半島・シンガポール (新潮文庫)

いやもうほんと仰る通りなんですよ。こんな仕事もしないでやりたいことできる機会なんて日本にはめったにないんですから。

「行きたいところに行き、見たいものを見る。それで」途中でお金が無くなって日本に帰ることになろうとも、「心を残してまで急ぐよりはどれだけいいかわからない」そう思うんです。

駆け抜ける旅と滞在する旅のバランス

別に俺は沈没したほうがいいとか、そういうことが言いたいんじゃないわけ。

気に入った街があったら、満足行くまでその街に滞在してみるって言うのも素敵だって言いたいの。だってそういう生活も日本で働いてたらできないんだもん。

それが俺にとってはカトマンズだったり、ブッダガヤだったり、ダラムサラだったりするんだけど。あとは先の予定が決まってなければトビリシももっと長くいただろうね。今思えば東南アジアの物価の安い国でアパート借りて1か月とか2か月とか住んでみる、みたいなのやればよかったなーと思うし。

旅が日常になったところに、生活を混ぜるとちょうどいいバランスが取れるんだよね。そういう時間が長期旅行には必要なのさ。エネルギーを充電する期間と言うかね。どっちか一方じゃダメなの。

それが予定キツキツの旅行だとできないわけ。

自分の気持ちに正直に

もちろん旅のスタイルは人それぞれなので、頭ごなしに否定はできないよ。みんなそれぞれ自分の貴重な時間とお金を使ってきてる訳だからね。

でも、本当はもっと長く旅したい、って思っている人は自分の気持ちに正直に、期間を定めない旅行をすればいいと思うの。

世界一周するって言って出てきたけど一周しないで帰国する人もいっぱいいるからね。で、なぜかそういう人の方がなんか思い切りがあってすがすがしい人が多いイメージがあるんだよね。自分のゴールを見つけることが出来た人の爽やかさって言うのかな。

まるで、『深夜特急』で沢木さんがポルトガルのサグレスで旅の終わりを見つけたように。

せっかくの機会なんだからもっと自由に縛られずに、自分の気持ちに正直に行ったらいいと思うんだよね。

以上、三矢(@hideto328)が珍しく思いのうちをぶちまけたのでした。

本文で言及した深夜特急の話はここで読めます

言わずと知れた『深夜特急』の文庫第1巻。

途中で引用したシンガポールの話が掲載されているのがこの『マレー半島・シンガポール』編。

旅の適齢期に関する対談は載っていませんが、対談で話されたことを踏まえて、旅の適齢期について書かれています。沢木さんがモロッコのサハラ砂漠で出会ったドイツ人の警部の話には心打たれます。読み返したいから早くKindle版出して欲しい!ちなみに文庫版のみ収録の対談はドラマで沢木さん役を演じた大沢たかおさん。

旅に一家言ある10人と沢木さんとの対談集。『深夜特急』文庫版の対談と全く同じものも多いですが、それでも十分楽しめます。

エッセイ
三矢英人

バックパッカー/トラベルライター/チェコ親善アンバサダー2018/米国公認会計士(USCPA-Inactive)

1986年神奈川県生まれ。「行きたいところに行き、見たいものを見て、食べたいものを食べ、飲みたい酒を飲む」をモットーに2013年11月から2019年4月まで無帰国長期旅行していました。

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