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顔本プロフィール写真のトリコロール問題について考えた

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たまには真面目ぶった話でもしようか。

11月13日(現地時間)にパリで発生したテロに哀悼の意を示すため、フェイスブックのプロフィール写真をトリコロールにする人が増えた。

こういうやつ。
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で、みんながこれにすることに対してよく思っていない人が少なからざる人数いるらしい。

そういう人の主張は大体こんな感じ、

「パリだけじゃなくて、シリア、レバノン、イエメンなどで毎日多くの罪もない人々が殺されているのに、フランス国旗にだけ替えるのおかしくない?」

別におかしくはないだろう、と俺は思う。

理由はいくつかあるから列挙する。

理由1:今回のテロが主要先進国に与えた衝撃はトルコやレバノンにおけるテロとは大いに意味合いが異なる

今回のテロは一部では9.11に次ぐ歴史の転換点とも言われている。

フランスはシャルリー・エブド襲撃事件があった関係でテロに関してはかなり警戒していた。それにも関わらず今回これだけ大きな規模のテロが行われることとなった。

このことは主要先進国のいずれももはや安全ではないことを意味する。

イギリスもドイツもアメリカも、そしてもちろん日本ももはやいつテロの標的になってもおかしくない。

これまでもそのようなことは言われてきた。言われてきたが誰も実感を持てなかったと思う。しかし、今回のテロによって、東京も、大阪もテロと無関係ではいられないということが分かったのではないか。

トリコロール批判派の中には、パリでテロがあったと言っても日本人にとっては対岸の火事、ととらえる人が多いように見受けられるがそれは違う。

今回のテロは日本人にとって対岸の火事ではない。正直な話、イエメンやレバノン、トルコでテロがあって数百人規模で死傷者が出たとしてもそれは対岸の火事だった。なぜならそれらのテロの根幹にはイスラム教におけるスンニとシーアの派閥争いや民族間の争いなど日本を始めとする主要先進国には当てはまらない動機が多分に存在したからだ。しかし今回のテロは異なる。

今後、主要先進国で今回のようなテロが頻発する時代が訪れるかもしれない(私は勿論望んでいない)。そんな時、今回のこの事件が転換点だったと考えられるだろう。今回のテロはそれだけのインパクトを意味を持っていた。

そういう意味でテロや戦争で苦しんでいる中東などの国と十把ひとからげに論じることは決してできない。

そういう意味でシリア国旗や、レバノン国旗にしなくてもトリコロールにするだけの理由を日本国民なら誰もが持ちうるのではないか(トリコロールに替えてるのは日本人だけじゃないけど)。

理由2:人の命の重さは人によって違う

これ言うと色んなところから叩かれそうだけど、俺は人の命は平等みたいな正論だけど偽善っぽいのは嫌い。

人の命は決して平等ではない。

これは大統領は平民より価値があるとかそういうことが言いたいのではない。大統領とか首相なんて正直いくらでも替えが効く。

俺が言いたいのは誰だって自分の命が一番大事だし、その次に家族の命が大事でしょってこと。子を持つ親とか、結婚している人なら自分より配偶者とか子供の命の方を大事に思うかもしれない。

いずれにせよ、一生のうちで決して関わることのない世界の反対側に住んでいる人の命と自分の命が平等だなんて考えるのはどうかしている。自分の大切な人か、知らない人どちらか片方しか救えないなら大切な人を救おうとするでしょ。そこでコインを投げて裏か表かで判断する人なんかいない。第一死んだら何もかも終わりなんだし、ほかの人のこと考える余裕なんてないでしょ。

そういう意味で、シリアやパレスチナ、レバノン等々の国に生きている人の命よりフランス人の命を大切に考えている人が多いのは決して変な話ではない。

なぜなら多くの日本人、いやフェイスブックユーザーの大半(そしてそれは比較的発展している国の国民が多い)にとってシリアを始めとする中東諸国よりフランスの方が馴染みがあるんだもの。

その事実は誰にも否定できない。

治安に全く問題がないと仮定して、フランスとアフガニスタンどっちにいきたい?と日本人に問うたら9割くらいの人がフランス、と答えるのではないだろうか?(俺はアフガンの方が行きたいがここでは本筋から逸れるので割愛するw)そういう意味でトリコロールにするけどシリア国旗やアフガン国旗にしないというのは筋が通っている。

(倫理的道徳的に良い悪いという話は勿論また別な話。また俺が中東とかイスラム圏好きなのもまた別な話)

理由3:そもそも現行のシステム上トリコロール以外に替えるのは面倒くさい

顔本さんの「粋な計らい」でトリコロールに替えるのだけは簡単にできるようになっている。

シリアが、アフガンがと言うのであれば、自分で画像加工してそういうプロフィール写真にすればいいじゃん。フリー素材の国旗探してきて、GIMPあたりのフリーソフト使えば初心者でも1時間くらいで作れるんじゃないの?

それしないでシリアがイラクがって言うのってなんか偽善じゃありませんか?

理由4:ていうかそもそもそんな難しく考える必要なくない?

文字通り死ぬ程忙しくて他に気を配る余裕も無い筈の日本人が何千キロも遠いフランスの平和を祈ってるだけでも奇跡だと俺は思うんだけど。

フランス人の心の支えに少しでもなりたい、その気持ちだけで別にいいでしょ?その気持ちをあえて叩く必要なくない?それが何か生み出すの?

日本が東日本大震災に襲われたとき、世界中の人が日本の平安を祈ってくれたよね。それでどれだけの人が救われたことか。同じことをフランス人にもしたいって思うその気持ちを踏みにじる必要も権利も誰にもないよね?

もちろんフランス以外にも苦しんでいる国はあると思うよ。でもそれって2011年の3月だって同じでしょ。アフガンもイラクもシリアもイエメンもあの時既に相当悪い状況にあったよね。それでも多くの人が日本のことを思ってくれた、それすごく嬉しかったじゃない?涙が出そうになったでしょ?それと今回のトリコロール何が違うの?

先ず隗より始めよと言う言葉があるように、身近なところから始めればいいんじゃないの?

否定派の意見も分かるには分かる

と、ここまで書いてきたけど、トリコロール否定派の気持ちもわからなくはない。

俺がこのプロフィール写真に替えたのはフランス人の友達が一刻も早く平和な日々を、安心して眠れる日々を取り戻して欲しいと思ったから。友達の一人は今回襲撃されたところのすぐ近くに住んでいるらしい。その恐怖って計り知れない。もちろん俺がプロフィール写真変えたからなんだってはなしなんだけど、東日本大震災の時励まされた経験を持つ日本人ならそんなちっぽけなことでも決して無駄ではないということは分かるはず。

で、変えてみて1日経ってみたらトリコロール増殖しすぎで少し気持ち悪くなった笑

それまで海外に興味なさそうな人もみんな変えている。ある友人はファッション的に変えるのはおかしい、と否定していた。その言い分は大いに納得できる。

また、じゃあこの後イギリスでテロがあったらユニオンジャックにするの?アメリカであったら星条旗にするの?て考えたらきりがない。1か月後か2か月後か、そう遠くない未来に同じようなテロは他の国で起こるような気がする(もちろん起こってほしいわけではない)。そんな時いちいち変えてたらきりがないよねって言う気持ちは少しある。

結論:人のこととやかく言ってる暇あったら自分が正しいと思うことをやればいいじゃん

疑問を口にするのはもちろん大切だけど、それが何か価値を持たなければ意味がないよね。

プロフィール写真をトリコロールに替えた人の多くは少なくともフランス国民に対して同情とか、励ましとかそういう気持ちを持っている。そのこと自体って価値があることでしょ。

それを無碍に否定する意味って何かあるの?

否定するなら否定するで、何らかの新しい示唆とか方策とかを出すとか、別の価値を提供しなければ意味がない。

変えたい人は変えればいいし、変えたくない人は変えないでいいじゃない。

友人が本件に関して言っていた、

だいたいが「こっちにも共感すべきだ」なんつってさ、感情を強制しあってる。感情を強制、バカげてる。自分が共感したこと、それを愛することで十分すぎるだろうに。

ほんとそうだと思う。

コメント

  1. ポポイ より:

    「フランスこそが侵略者であり虐殺者である、ナニ被害者ヅラしてんだクソどもが」

    と言う視点も有る訳ですよ。
    レバノンの歴史とか、幕末の黒船と不平等条約の交渉と締結についてとか、中東の現状とか、調べてみれば、お分かりかと。

  2. Hideto より:

    そういう視点があると言うことと私の主張は決して矛盾しないと思いますがいかがでしょうか?

    個人的にはイスラム圏をよく旅行する関係から私はどちらかというとムスリム寄りですがそのことと今回の事件は論点が別だと思います。