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北朝鮮を訪問するということについて思うこと

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世界新聞と言うサイトでちょっとした旅の記事を書いている。

と言っても旅に出てからは旅に夢中でネタはあれどもなかなか記事まで出来ず仕舞いだった。今回北朝鮮について書いていて、今編集部に内容をチェックしてもらっているところだが、俺が北朝鮮に行ったのは去年の12月。もう半年近く前で、このネタも早く記事作ってくれと何か月も前に言われていたのをずっとネグっていたのだ。

当然といえば当然のことであるが、自分でドメインを取って自分で金払って好き勝手やってるこのサイトとは違い、その手のサイトには記事を作成する際のルールがあり、自分の思い通りに書くことはできない。

正直それがめんどくさいと思うことは多い。

俺は基本的に文章を書くのが好きなのだ。下手かもしれない伝わっていないかもしれない。それでも俺は文章を書くのが好きなのだ。

写真にキャプションつけて説明するという手法は「伝える」と言うことに主眼を置いたうえでは非常に有効な手段なのかもしれない。しかし、俺は文章を書きたいのだ。

まぁそんな話をしていると今回の主題から大きく脱線してしまうのでその話はまた今度、と言うことにしよう。

今回の趣旨は、前述のサイトの記事で自分の考えを書こうと思ったのだが、サイトの趣旨に反して文章の比率が非常に多くなってしまいそうで没、若しくは大幅な修正が入りそうだったので、気持ちが冷めないうちにこっちで俺の考えをある程度書いておきたいと思うと言うことなのだ。

さて、今回の本題。北朝鮮を訪問するということの是非。

このことについては賛否が分かれることだと思う。
いや、もっと正直に言うと否の方が圧倒的に多いだろう。

外務省の海外安全情報は「渡航を自粛してください」となっている。
理由は北朝鮮の核開発、ミサイル開発が日本国の安全保障を脅かし、また拉致問題においても誠意ある対応を全く見せていないことなどだ。

北朝鮮は日本とは国交がない。当然大使館も領事館もない。

北朝鮮を訪れ、そこで落としたお金が北朝鮮の核開発やミサイル開発などに使われる可能性がないとは言えない、と言うレベルではなくむしろ可能性は非常に高いと言えるだろう。そのことを嫌気して北朝鮮を訪れるどころか各都市にある朝鮮レストランを訪れることすらけしからんと言う人もいる。

日本国民として論理的に考えたら訪れるべきではないことは考えるまでもなく明らかだ。

それでも、俺は今の北朝鮮を訪問してみたかった。

それはなぜか?

それは北朝鮮が遠からぬ未来決して訪れることのできない都市になるのではないかと俺が感じているからだ。

ノンフィクションライターの沢木耕太郎さんが著書の中でもう決して訪れることのできない都市について書いている。そこで例示されていた都市は東西分裂時のベルリン、陥落前のサイゴンなど。ベルリンもサイゴン(今ではホーチミンシティと名を変えていますが)という都市そのものは今も存在しているが、その当時の空気を今感じることはできない。決してできない。そういった意味で決して訪れることのできない都市だと。(今手元にその本がないためうろ覚えで申し訳ない。確か『1号線を北上せよ』の中の「メコンの光」だったと記憶している。)

俺は北朝鮮の今の体制は非常に歪で、長期間続くものではないと思っている。もちろん1年2年であの体制が崩壊するとは思えない。かといって10年20年続くようにも思えない。

その時、どう思うのか。あの時行っておけば良かったと思うのではないか。

それが北朝鮮を訪問したいと思った理由だ。

北朝鮮を訪れるにあたってもちろん自身に身の危険が及ぶ可能性を考えないではなかった。しかし北朝鮮に行ったことのある何人かの知人の話を総合するとよほどのことがない限り問題ないであろうという結論に至った。

そうとはいっても北朝鮮の領土内にいるうちは拉致されるのではないか?この車はまっすぐホテルに向かってくれないのではないか?出国の手続きでいちゃもんをつけられ拘束されるのではないか?などいろいろな考えが頭をよぎったこともまた事実。

新義州での出国手続きを終え、丹東のホームに無事降り立った時非常に安堵したことを今でもはっきりと覚えている。俺は無事帰ってきたと。

その当時は中国旅行にだいぶ辟易していた。一刻も早くこの国から抜け出して東南アジアの風に吹かれたいと思っていた。

それでも、そんな中国でも北朝鮮から来たら天国のように感じた。

このブログでも以前書いたがロシアから中国に入国する際に俺はスパイ疑惑を掛けられ取り調べを受けたりした。チベットやウルムチでの弾圧を見る度に中国の公安にだけは目を付けられてはいけないなと感じる。

それでも、北朝鮮ほどではなかった。

北朝鮮の旅は表面上は非常に快適だ。バックパック背負った節約旅行者にとっては快適すぎるくらいだ。ホテルは特級、食事は全食インクルードされており酒も望めば飲み放題。俺一人のためにガイド二人に専属ドライバーまでつく。字面だけ見たらこれ以上望むべくもない。

それでも、その快適さの裏に見え隠れする何か。

もちろんそんな何かなんて存在しないのかもしれない。あの国はちゃんと金を払ってくれる“顧客”に対しては非常に誠実なのかもしれない。

でもそんなことはわからない。

わからないからこそ勘ぐる。だから、キツい。

それらも踏まえて北朝鮮を訪問してどうだったか。

これはもしかしたら、いやもしかしたらじゃなく間違いなく何もなかったからこそ言えることなのだが、

それでも俺は北朝鮮を訪れて良かった。

と思う。ガイドに日がな一日中反日的な言葉を浴びせかけられ、時には侮蔑の表情を向けられ、悔しくて、いっそ殴ってやろうかと思う気持ちを抑えつけ、耐えに耐えた4日間。何が楽しかったのかと言われると楽しかった記憶は正直あまりない4日間。

でも、今この時期の北朝鮮を見れたことは非常に貴重なことだと思う。いつこの体制が崩壊するのかなんて誰にも分らないけどいつか崩壊したその時に、この時の経験はかけがえのないものになるのだと思う。

なんか、記事を書くにあたって久しぶりに北朝鮮の写真を見返して、当時の思い出が鮮明に蘇ってきた。色んな考え感情を思い出した。

旅してるといいことばかりではない。なんで貴重な時間と、金を使ってこんな思いしてるんだろって思うこともある。でも、それがきっといつかかけがえのない思い出になるのだろう。思い出になったらいいな。

なんか長くなったしいつも以上にまとまらなくなりそうなので、今日はここまで。

また、記事が公開されたら報告しまっす。きっと、ここに書いてあることは面影もなくなっているでしょう笑