ロシア料理と聞いて何を思い浮かべますか?
ピロシキ?ビーフストロガノフ?それともキエフ風カツレツ?
と、聞いては見たもののほとんどの日本人は全くイメージが湧かないと思います。
そんなロシア料理が食べられる有名店が吉祥寺にあるのです。それが、カフェロシア。
実はここ、以前から行きたい行きたいと思いながらいけていないお店だったのですが、ロケットニュースの記事がツイッターでバズったのを機会にグルジアで出会ったご夫婦と行ってきました。
カフェロシアの詳細・基本情報とアクセス方法
- 住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町1-4-10-ナインビルB1
- 電話番号:0422-23-3200
- メール:caferussia0422233200@gmail.com
- 営業時間:11:30-23:00(ランチ11:30-17:00)
- ラストオーダー:22:00
- 定休日:年中無休(夏季休暇など不定期で休みがあるようなので事前に電話確認&予約が無難)
- ウェブサイト:公式サイト・食べログ・ぐるなび
カフェロシアへのアクセス方法・行き方
カフェロシアはJR吉祥寺駅、京王井の頭線吉祥寺駅から歩いてたったの3分です。
駅北口出て左(西)に向かって歩いて行った一つ目の信号の手前左のファミリーマートが入っている建物の地下にあります。道路を挟んでパルコの反対側にあります。
地下に入る入り口は建物手前とファミリーマート前の2か所ありますが下の写真の手前の入り口から夜入ると地下のシャッターが閉じられていてカフェロシアに抜けられないことがあります。
そのためファミリーマート前の階段から降りたほうが無難です。
階段降りて正面にカフェロシアの入り口はあります。ど派手なショッキングピンク色の壁にはロシア、グルジアをはじめ旧ソ連圏に関するイベント情報が多数!
入り口にはロシア語メニューがお出迎え。テンション上がります。
カフェロシアの店内の様子と雰囲気
店内は適度に薄暗く、壁はやっぱりド派手なピンク色。お店中央の照明もピンクというか赤というか、とにかくどことなく怪しい雰囲気。
片側が10人分くらい座れる席になっていて、反対側が12人分くらいと小さめなお店です。壁にはキリル文字オンリーの黒板が。
この日はちょうどアコーディオンの演奏をやっていました。イベント予定は外の壁に貼ってあるみたいです。狭い店内なので生演奏をやっている日は演奏中に会話するためには声をちょっと張り上げなければいけません。
入り口近くにはワインのボトルやマトリョーシカなどが所狭しと飾られています。どことなく旧ソ連圏のお土産屋のショーウインドーを彷彿とさせます(伝わりますか?このイメージ)。
カフェロシアのメニューと価格
ディナーの価格は前菜が600円前後、スープが700円前後、メインディッシュが1,000円前後、ワインがグラスで800円前後となっています。
ランチはセットメニューになっていて1,180円~1,380円です。通常メニューも頼めるようです。
ランチセットはどのメニューもボルシチ(通常700円)とデザートが入っていて、それ以外に、
- Aセット:野菜のピロシキ(300円)、ガルショーチク(キノコの壺焼き、700円)
- Bセット:肉のピロシキ(300円)、サーモンのブリニ包み(600円)
- Cセット:サラダ、ライス、ビーフストロガノフ(1,000円)
が付いてくるという非常にお得なセット。
料理と飲み物の詳細に関しましては公式サイトにメニューが掲載されていますのでそちらをご参照ください。
カフェロシアで実際に何品か食べてきたよ!
この日は私を入れて3人で行ったのでいろいろ注文することができました。
前菜盛り合わせで一気に脳内トリップ
まずは「冷たい前菜盛合せ5品(1人前980円、2人前以上から)」。15種類の前菜から5種類が盛り合わせになって運ばれます。
この前菜の盛り合わせですが、完全お任せにするだけでなく、希望があれば魚の前菜1品、肉の前菜1品、野菜の前菜1品を選ぶことができます。
今回は、
- 魚の前菜「毛皮のコートを着たニシン(ニシンとビーツとポテトのミルフィーユサラダ)」
- 肉の前菜「バストゥルマ(パストラミポークの元になったスパイシーな干し肉)」
- 野菜の前菜「アジャプサンダリ(グルジア版ラタトゥイユ)」
をチョイスしました。
それ以外で、「キャベツのマリネ」と「レーチョ(パプリカのトマトソース煮)?」がチョイスされました。
一番楽しみにしていた毛皮のコートを着たニシンはウクライナでよく食べていたまさにその味でキエフまで一気に脳内トリップしました。ヘンテコな名前と言い、ビーツの強烈な見た目と言い、一見美味しくなさそうなのですが個人的には旧ソ連圏の料理の中ではイチオシです。ぜひご賞味あれ。
バストゥルマはアルメニアの第2バザールでよく試食させてもらってたのと比べると柔らかく、酒の肴にちょうどいい感じ。
アジャプサンダリも本場の味で、日本人に一切媚びてない感じがメチャクチャ好感持てます。一言でいうと美味い。
メインディッシュ1品目:チキンキエフ
メインディッシュは3人で2品をシェアしました。
1品目はチキンキエフ(キエフ風カツレツ、1,000円)!
チキンキエフはバターを鶏胸肉で巻き衣をつけて揚げたもの。中にバターが包まれているのでナイフを入れた瞬間に中から、溶けたバターがいい香りとともにジュワーっと広がります。肉汁ならぬバターが止めどなく流れ出るさまはたまりません。
これはまさに本場の味でした。
なおこのチキンキエフ、名前からウクライナ料理と思われがちですが、帝政時代末期にサンクトペテルブルクで考案されたという説が有力だそうです。
メインディッシュ2品目:ビーフストロガノフ
メインディッシュ2品目はビーフストロガノフ(1,000円)!!
日本でビーフストロガノフというとデミグラスソースを使った茶色い料理を想像されるかもしれませんが、本場ではスメターナ(サワークリーム)をふんだんに使った白いソース。ロシアでは大衆食堂でもメニューに並ぶロシアを代表する料理です。
これまでマジでガチで現地の味を体現し続けてきたカフェロシアでしたが、こちらはちょっとアレンジされてるかな?と感じました。
なんて言うかちょっとカレーとかクリームシチューとかそんな具合にもっさりしているんですね。味は全然問題なくて美味しいんだけどロシアとか旧ソ連圏で食べたビーフストロガノフとはちょっと違う感じ。本場のはもう少し水っぽいというかサラッとしていたイメージ。
違うと言ったらあと、添えられてるのがごはんってことかな。ロシアでもごはんは食べるけどビーフストロガノフに添えられていることってあまりないんじゃないかと。
まあでも美味しいんでなに頼もうか悩んだら頼むのは有りです。ランチのセットメニューにも入ってるしね。
最後にダメ押しでサツィヴィを追加
まだちょっとお腹に余裕があったので最後に追加でサツィヴィ(700円)を注文しました。
サツィヴィは茹でた鶏肉に「バジェ」と呼ばれる濃厚なくるみソースをかけたグルジア料理。現地では正月をお祝いする料理としても食べられるちょっと特別な料理です。
味はバンバンジーみたいな感じでさっぱりした鶏肉にちょっとこってりした胡桃のソースがからんで結構いけます。
サツィヴィはお祝い料理ということもあり現地で食べてもちょっと値が張るので日本で700円で食べられるのは相当お得な感じがしますね。
ワインやウォトカの品ぞろえも豊富!
カフェロシアの素敵なところが旧ソ連圏のワインやウォトカなどドリンクの品ぞろえが豊富なところ。今回はビールは頼まず懐かしのワインやウォトカを堪能してきました。
一杯目はグルジアを代表する白ワイン、ツィナンダリ(グラス680円、ボトル3,000円)をチョイス。
ツィナンダリは辛口の白ワインで食中酒にちょうどいいです。グルジアでもスーパーでお手頃価格なのでよく飲んでいた銘柄でもあります。もっともグルジアではスーパーでボトル買ってもここのグラス1杯より安いですが笑
グルジアワインだけでもかなりの種類が置いてあったのでこの日はグルジアワイン縛りで行くつもりだったのですが、メニューを見ていたら見つけてしまったのでモルドバの有名ワインセラークリコヴァのスパークリングを二杯目にチョイス(680円か780円)。
クリコヴァはロシアのプーチン大統領、ドイツのメルケル首相、トルコのエルドアン大統領など数多くの著名人がワインを保管していることでも有名な世界最大級のワイナリー。
ワイナリー内には豪華なテイスティングルームがいくつもありお金を払えばそこで試飲することもできます。現地の物価からするとちょっと高めだけどワイン好きなら行く価値あり。
クリコバワイナリーのテイスティングルームは豪華。これも地下に広がる空間の一つ。悪の組織の秘密基地みたいでワクワクします笑。
我々は通称ガガーリンルーム(ガガーリンがテイスティングした部屋/写真1枚目)にて、白2種、ロゼ1種、スパークリング2種、赤2種&おつまみを頂きました。 pic.twitter.com/J82hLbePsh— まーりゃ (@Nouvelles56) 2017年10月8日
自分の写真がすぐ見つからなかったので友人まーりゃさんのツイートを拝借。
今日は趣向を変えてCRICOVAのマスカット。クリコヴァはモルドヴァの首都キシナウから日帰りで行けるワイナリー。ドラクエのダンジョンみたいな洞窟に大量のワインが貯蔵されている。久しぶりに飲んだけどさすがはグルジアと並んでソ連を代表するワインどころである、美味い。 pic.twitter.com/T4f1HlUHKd
— 三矢英人 (@hideto328) January 27, 2017
そんなワインも楽しめるんです。そう、カフェロシアならね。
最後はロシアを代表するウォトカ「ロシアンスタンダード」。これはロシアでは高級ウォトカに分類されます。
もっと小さいグラスで来るのかと思ったら結構ボリュームあったのでこれで400円は日本では破格だと思う。
その他定番のウォトカ「スタリーチナヤ」なら300円とウォトカ事始めにもピッタリのお店だと思います。
今回は頼みませんでしたが他にも、グルジアの蒸留酒チャチャ(400円)やいろいろな国リキュールがありました。ビールはロシアを代表するビール「バルチカ3(850円)」のほかチェコのブドヴァルなど3種類。
グルジア産のミネラルウォーターやバラ祭りで有名なブルガリアのカザンラク地方でとれたバラを使ったローズウォーター、イラン産のザクロを使った100%ザクロジュースなど、日本ではなかなかお目にかかれないノンアルコールドリンクもそろえられているので、お酒が苦手な人でも楽しめると思います。
カフェロシアに行く際の注意点
小さなお店なので事前予約をした方が無難です。実際私が入る直前に飛び込みで3人組が入っていましたが席がいっぱいであわや入店できず!となりそうでした(店員さんにお願いして狭いところに詰め込んでもらっていました)。
またグルジアを代表する料理ヒンカリは「月から木の夕方17時以降」以外の時間に注文するには事前予約が必要だそうなので注意してください。
今回もヒンカリを食べるのを楽しみにしていたのですが、注文を取りに来た店員の方が勘違いして注文することができませんでした(食事を食べ終わったあたりに日本人の店員さんと話していて発覚しました)。
カフェロシアはこんな人におすすめ
ここまで読んできてロシア料理やグルジア料理のイメージが湧いてきましたか?
カフェロシアは、旅行でロシアやグルジアを訪れたことのある人が懐かしの現地の味を堪能するのはもちろん、ロシアや旧ソ連圏の料理に興味はあるけどなかなか現地に行くまでには至らないという人にもお勧めできます。
お店の外には「日本人向けにアレンジされていない」と書いてあり本場の味を楽しむことができますよ。
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