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その第二外国語の選び方間違ってますよ!大学に入る前に知りたかった二外の選び方

語学
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大学受験を終え、志望校への合格を決めた高校三年生の皆さまおめでとうございます!海外を4年以上フラフラしている三矢(@hideto328)です。

今日は僕が、自分が大学入学前に知っていれば!と思った第二外国語の選択基準について「旅人目線」で紹介したいと思います。

二外はイメージで選ぶとエラいことになります

高校三年生の時点では第二外国語の選び方なんか正直全くわからないと思います。

となるとどうするか、高校までに生きてきた中で培われた「イメージ」で第二外国語を選ぶことになりますよね?

 

それ、危険ですよ。

 

「フランス語はカッコよさそう」
「ロシア語はマニアック」
「中国語って中国でしか使えないでしょ?」

こんなこと思ってないですか?

これ、全部危険ですから!

ということで、ここから各言語別に僕が大学入学前に知っていれば、第二外国語選択の参考になったのに!と思うことを羅列していきます。

フランス語

さて、最初に紹介するのは僕が大学時代に履修していたフランス語。

僕は「カッコイイ」というイメージで履修した結果、授業に対するモチベーションが上がらず授業について行けず、最終的に「Je ne parle pas français(私はフランス語を話せません)」、「Il y a des enfants(そこに子供達がいます)」という知ってても何の役にも立たないフレーズしか習得せずに終わりました笑

ただ、フランス語自体はオススメ言語の一つです。

フランス語履修のメリット

これ、僕が大学入学前に知っていれば授業に対するモチベーションが8割増しになったんじゃないかということですが、フランス語って実は公用語として使われている国が非常に多いんです。

学生時代はフランスでしか役に立たない、と思い込んでいたのですが、よくよく考えてみたらアフリカのかなりの数の国は元フランスの植民地、今でも公用語だったり公用語でなくても広くフランス語が話されている国が多くあります

Wikipediaによると、

世界で英語(約80の国・地域)に次ぐ2番目に多くの国・地域で使用されている言語で、フランス、スイス、ベルギーの他、かつてフランスやベルギーの領域だった諸国を中心に29カ国で公用語になっている(フランス語圏を参照)。全世界で1億2,300万人が主要言語として使用し、総話者数は2億人以上である[4]。国際連合、欧州連合等の公用語の一つにも選ばれている。
フランス語 – Wikipedia

とのこと。

「旅人目線」でということでは、僕が初めて英語よりフランス語を使わざるを得ない状況に追い込まれたのがチュニジアでした。チュニジアの公用語はアラビア語ですが、独立前はフランス保護下にあったのでフランス語が広く話されています。モロッコも同様。

また、西アフリカ、中部アフリカはかなり多くの国がフランス語を公用語にしています。西アフリカを半年ほど旅行した際は英語よりフランス語を話す機会が多く、「なんで大学時代にもっと真剣にフランス語を勉強していなかったんだ…!」と後悔しました。

ヨーロッパでもフランス以外に、スイスやベルギー、モナコ、イタリアやドイツの一部、ルクセンブルクなどでも話されています。

フランス語履修のデメリット

この言語メチャクチャ難しいです。まず発音が難しい。日本語に無い発音ばっかり。まあ発音は二外のテストではあまり要求されないと思うので、単位を取るだけではそれほど問題ありません

文法もかなり難しいです。まず名詞に男性名詞、女性名詞がある。そして主語によって動詞の形が変わるなど。

ただデメリットを補って余りあるメリットが得られるのも確か。深いところまで理解できなくとも大学で1年間学ぶくらいの内容をしっかりと理解できていれば海外旅行でかなり役に立つでしょう。

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ドイツ語

正直大学で選択できる第二外国語の中で最も選ぶ理由が乏しいと思われる言語。

ドイツ語履修のメリット

EU圏およびネット界では比較的話者、利用者の多い言語です。

現在インターネットの使用人口の全体の約3パーセントがドイツ語であり、英語、中国語、スペイン語、日本語、ポルトガル語に次ぐ第6の言語である。ウェブページ数においては全サイトのうち約6パーセントがドイツ語のページであり、英語に次ぐ第2の言語である[2]。
ドイツ語 – Wikipedia

ドイツ語を公用語にしている国は、ドイツ、オーストリア、リヒテンシュタイン、ルクセンブルクの4か国。またスイス人の過半数はドイツ語話者です。

ドイツ語履修のデメリット

ドイツ語を履修するメリットが乏しい理由の第一は「ドイツ人の多くがかなり流暢に英語を扱う」ということです。

ドイツに住む、というのでもない限り一般的な旅行をするだけでば英語だけで大体何とでもなります。

話者の少なさ、ドイツ語圏での英語通用度の高さがドイツ語履修のデメリットというかドイツ語を履修する必要がない大きな理由です。

スペイン語

選択できるのであれば最もオススメな第二外国語です。

スペイン語履修のメリット

スペイン語がオススメな理由はなんといっても話される範囲の広さとスペイン語話者の英語通用度の低さです。

Wikipediaによると、

スペイン語は、スペインおよび、ブラジルを除くラテンアメリカ地域における主要言語で話者人口は約4億2000万にものぼる。スペイン語を公用語としている国と地域の数は20以上あり、世界で英語(約80の国・地域)、フランス語(約50の国・地域)、アラビア語(約27の国・地域)に次ぐ4番目に多くの国で使用されている言語である。国際連合においては、英語、フランス語、ロシア語、中国語、アラビア語と並ぶ、6つの公用語の1つである。インターネットにおいては、利用者全体の約8%がスペイン語使用であり、英語(約27%)と中国語(約23%)に次ぐ第三の言語である[1]。
スペイン語 – Wikipedia

国と地域で言えばフランス語、アラビア語に後れを取りますが、話者数ではフランス語話者(約2億3,000万人)やアラビア語話者(約2億2,500万人)を上回る約4億2000万人。そしてブラジル以外の中南米のほとんどの地域で話されている言語です。

僕は中南米、カリブ海エリアはキューバしか行ったことがありませんが、キューバでは英語があまり通じずスペイン語を話す必要がありました。キューバ以外も旅仲間の話ではスペイン語を勉強していた方がいいという話です。

中南米は旅行者の中でも人気のエリア。大学の単位を取りつつ旅行のためにもなる、一石二鳥な言語です。

また、スペイン語は発音が日本人にとって比較的簡単な言語であることも大きなメリットです。特に母音は a, e, i, o, u の5つで、日本語とほぼ同じです(uだけ若干異なる)。gなど一部の文字を除いてローマ字読みすれば基本的に通じることも大きなメリットです(gはハ行、hは発音しない(ア行)など例外ルールは一部)。

スペイン語履修のデメリット

正直特に見当たりません。

文法は男性名詞、女性名詞がありますが-oで終わる名詞は男性名詞、-aで終わる名詞が女性名詞など簡単に見分けがつきます(僕が使っている文法書では男(otok”o”)と女(onn”a”)で見分ければいいと書いてありました)(一部例外あり)。

主語によって動詞の活用が変化し、また主語を省略することも多くあります(動詞の活用によって主語が判別できるため)。

ロシア語

大穴ロシア語。僕は今大学生活をやり直せるならロシア語選択もかなりアリだと思っています(一番はスペイン語ですが僕の母校では第二外国語でスペイン語は選択できなかった)。

ロシア語履修のメリット

僕がロシア語やっておけばよかったかなーと思う一番の理由はロシア語話者、ロシア語が広く使われている国の多さです。これは仕事を辞めて海外に出るまで知りませんでした。

例のごとくWikipediaによると、

ロシア語はヨーロッパで最も母語話者が多い言語であり、母語話者数では世界で8番目に多く、第二言語の話者数も含めると世界で4番目に多い。国際連合においては、英語、フランス語、中国語、スペイン語、アラビア語と並ぶ、6つの公用語の1つである。
ロシア語 – Wikipedia

「ヨーロッパで」というのがポイントですね。前述のフランス語、スペイン語はヨーロッパ外(アフリカや中南米)での話者が多いので。

総話者数は約1億8000万人とこれまたフランス語、スペイン語に劣ります。

しかし、僕がやっておけばよかったと思う理由は、ロシア語圏における英語通用度の低さとロシア語の難しさゆえです。

ロシア語はソビエト連邦を構成していたCIS諸国で主に話されています。公用語になっているのがロシア、カザフスタン、キルギス(クルグズスタン)、ベラルーシ、沿ドニエストル、アブハジア、南オセチア(一部事実上独立した地域含む)で、それ以外にも中央アジアやウクライナ、バルト3国、南カフカスで広く話されています。

ロシア語が難しいというのは履修のデメリットと裏表の関係にありますが、難しいがゆえに独学ではなくてしっかり指導してもらえたらよかったなというのがあります。

また、ロシア語はラテン文字ではなくキリル文字を扱うので、大学時代に履修しておくことで心理的なハードルをかなり低くすることができます(と言ってもキリル文字自体の習得はそれほど難しくはありませんが)。

キリル文字が読み書きできるとタジク語のハードルも下がりペルシア語のハードルも下がるというメリットもあります(タジク語は文字こそキリル文字ですが基本的にペルシア語と一緒です)。

ロシア語履修のデメリット

一番のデメリットは難しいということでしょうか。

ソースが定かではないのですが、佐藤優さんが何かで、外交官の研修でロシア語とアラビア語が難しいので一番時間がかかると書いていました。

一橋大学ならではのデメリット

現在どうなっているか知りませんが、私が一橋大学に入学した当時こんな噂がありました。

それは、ロシア語の人気はすこぶる低く、第一希望はもちろんのこと第二希望ですらロシア語を記入する生徒が少ないため、第二希望であれロシア語を記入したが最後「確実に」第二外国語はロシア語にされるというもの。

一橋大学に入学される方は二外の希望にロシア語を描くという場合はそれ相応の「覚悟」を持って記入してください笑

ただ、希望者が少ない、言語としての難易度が高いことを考慮してロシ語はチョンボらしいです。

ロシア語に関してはこのエントリーも参考にしてください。

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中国語

二外履修以前は「中国語なんて中国人しか話さないし、あんまり意味ない」と思っていた僕でしたが最近は考えが変わりました。むしろ中国語ちゃんと勉強したい。

中国語履修のメリット

なんといっても話者数の多さですね。Wikipediaによると、

中華人民共和国・中華民国・シンガポールの公用語であるほか、世界各国にいる華僑・華人たちの間で話されている。中国語を母語とする人は約12億人、第二言語としても約2億人が使用しているといわれており、世界最大の話者人口を有する。国際連合における公用語の一つ。
中国語 – Wikipedia

中国の人口の多さはもちろんのこと、世界のかなり多くに華僑が進出しています。シンガポール、マレーシアなど中国以外でも華僑が多い国ではかなり役に立つ言語です

中国に旅行に行った人はわかると思いますが、今でもまだ中国は英語が通じ辛い国の一つです。”Excuse me” や”toilet”すら通じないというのはウソではありません。

中国では我々日本人は「筆談」という強力な武器を使えますが、中国語が使えることは中国旅行において超強力な武器になります。

ツイッターでフォロワーさんから中国語を選ぶメリットを教えてもらいました。

その他にも体調や治安など不安があった時にチャイナタウンに行っていたそうです。

中国語履修のデメリット

有名な四声でしょうか。中国語は発音がやはり難しいです。ただし、中国国内でも方言がかなり多くあり、発音がだいぶ違うことなどからヘタな発音でも案外通じます。

そのため基本的な文法や単語を知っていればかなり役に立つ言語だと思います。

まとめ

以上のことから、オススメの第二外国語をランキングにすると、

  1. スペイン語
  2. フランス語
  3. ロシア語
  4. 中国語
  5. ドイツ語

になるでしょうか。

海外旅行で使うという前提では、どのエリアに興味があるかというのが大きな判断要素になると思います。

アフリカに興味があるならフランス語、中南米に興味があるならスペイン語、旧ソ連圏ならロシア語、東アジア・東南アジアなら中国語といった感じでしょうか。

以上、僕が大学入学前に知っていたら履修に影響を与えたかもしれないことと、大学1年時にもっと真剣に授業に取り組んでいただろうな、ということでした。

大学合格した時点では当然浮かれていると思いますし、第二外国語なんて必修科目の一つにすぎないかもしれません。

でも、どの言語を選んだとしてもちゃんと勉強すればあなたの将来を何倍も豊かにしてくれる科目です

このエントリーがあなたの大学生活、そしてその後の人生を少しでも豊かにすることができれば幸いです。

語学学習については「【厳選5冊】海外旅行で困らないための英語力が見に付く本」という記事も参考にしてみてください。

また外国語を学ぶことに関してはスラブ語学者の黒田龍之介先生のこちらの本が面白いですよ。

語学
三矢英人

バックパッカー/トラベルライター/チェコ親善アンバサダー2018/米国公認会計士(USCPA-Inactive)

1986年神奈川県生まれ。「行きたいところに行き、見たいものを見て、食べたいものを食べ、飲みたい酒を飲む」をモットーに2013年11月から2019年4月まで無帰国長期旅行していました。

≫詳しい自己紹介はこちら

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