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海外でのネット規制を回避するVPNとは?おすすめのサービスも紹介します

海外旅行の基礎知識
この記事は約6分で読めます。
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(2020年6月17日更新)

Gmail、Facebook、Twitter、LINE、インスタグラムetc.

旅を楽しく、快適に彩ってくれるネットサービスの多くが中国、ベトナム、イランなど一部の国家では規制されている。

今回はそんなインターネット規制をされている国で規制をかいくぐるVPNというサービスを紹介する。

VPNを利用すれば中国やイランなどでFacebookに旅の写真を投稿したり、Gmailでメールのやり取りをすることができる。

各国のインターネット規制の内容

私の把握している限りで、

  • 中国:Facebook、Twitter、LINE、Google、Instagram
  • ロシア:LINE
  • ベトナム:Facebook、Twitter
  • イラン:Facebook、Twitter
  • トルコ:、Wikipedia、Youtube、Booking.comでのトルコ国内からトルコ国内の宿の検索予約

が規制されている。

規制されるサービスや期間などは非常に流動的だ。中国でそれまで規制対象でなかったInstagramが雨傘革命のタイミングで規制対象に加わったこともある。中国でのLINEに関しても地域や時間帯によってはVPNを利用しないでも繋がることもあった。

Googleの規制はGmailのやりとりに支障をきたすほかGoogle検索にも支障がでる。msnやYahoo!検索で代用できるので普段Googleしか検索に使わないという人もブックマークに加えておいた方が良いだろう。

VPNとは何か?

VPNとはVirtual Private Net work(仮想私設通信網) の略。

VPN GateのサイトによるとVPNを使うと以下の3つのメリットを得ることが出来るという。

  1. 政府の検閲用ファイアウォールを回避し、海外の YouTube などの Web サイトを自由に閲覧できます。
  2. IP アドレス が VPN サーバーのものに書き換わります。インターネットで安全に情報発信をしたり、Web コンテンツを閲覧したりできます。
  3. 暗号化により公衆無線 LAN を安全に利用できます。

VPN Gate の概要

この中でも旅行者が最もメリットを受けるのは1番の政府の検閲用ファイアウォールを回避できる点だろう。

VPNを使うことで、例えば中国にいながら日本のIPアドレスを使うことであたかも日本に居るようにインターネット規制を潜り抜けることが出来る。

また最近では動画見放題などのサブスクリプションサービスにおいて特定の国からしかアクセスできない(たとえばPrime Videoに日本以外からアクセスすると見られる動画の数が格段に減るなど)などの事例も増えてきた。

そのためネット規制がない国を訪れるにしてもVPNは使えるようにしておくに越したことはない。

オススメの無料VPN

VPN Gate

vpn

私が最もオススメする無料VPNサービスは筑波大学の研究の一環で提供されているVPN Gateだ。

研究のデータ収集の一環で行われている為無料で質の高いサービスを受けることが出来る。特に専用ソフトをダウンロードして接続する場合はかなり多くの回線を利用できる。

パンダVPN

panda

中国を旅行するにあたって友人に教えてもらったのがパンダVPN

VPN Gateほどではないがそこそこ使えた。パスワードが頻繁に変わるのでこまめにチェックしていないと繋がらなくなることに注意が必要だ。

快適なネットを望むなら有料VPNという選択肢も

VPNには先ほど紹介した無料の物の他に有料のVPNサービスも多数ある。大体月額880~1,980円程度で利用することができる。

有料VPNは無料のものと比べると次のような特徴がある。

  • 接続する回線が多く繋がりやすい
  • カスタマーサービスが充実しており繋がらない時に相談にのってもらえる

私はこれまで旅行で中国を7回訪れているが、中国のインターネット規制は年々厳しくなっているように感じる。具体的には無料のVPNが接続しづらくなっている。

そのため、2019年の4月に訪問した際は有料VPNのセカイVPN を使ってみた。それまで有料も無料もネット規制の前では繋がりやすさは変わらないだろうと思っていたが実際は違った。無料のVPNと比べて有料VPNは格段に繋がりやすいと感じた。

インターネット規制がある国を訪れる際には、無料よりも有料VPNの方が安心感は大きいであろう。

Millen VPN

最近アツい有料VPNがMillen VPN。ここは有名レンタルサーバーMixhostと同じ会社が運営しているVPNサービス。

セキュリティに関して特に重要視しているように感じるところがあり、ネット規制がある国で使うだけでなく、フリーWiFiを日常的に使うことの多い旅行者にお勧めできるVPNサービスだ。

パソコンやスマホにアプリを入れるだけで利用することができるのでITに疎い人も安心。同時に最大5台のデバイスで利用できるのも安心感が強い。

月々利用だと他サービスと比べて割高だが、年間プランに契約すると割安で利用できる。

75以上の国や地域に1,300を超えるVPNサーバーがあるため様々な国のIPアドレスを利用して接続することができる。

速度も速いのが嬉しい。

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Millen VPN

NordVPN

長期間で使うなら圧倒的に安いのがこちらのNordVPN。最安月々$3.49で利用できるというのは驚異的。

同時に最大6台のデバイスで利用できるのも今回紹介する有料VPNの中では最多。

海外(パナマ)の会社ということで不安に思われる方もいるかもしれないが、逆にグローバルに活動している企業なので、世界1,200万人以上に利用されているという事実もある。

また、ForbesやBBC、ガーディアン、ハフィントンポスト、WIREDなど様々なメディアで取り上げられた実績もある。

59か国5,000台を超えるサーバーを持っているのが特徴で、サーバーが多い分1台のサーバーにかかる負荷が低いため、安定した接続が期待できる。

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Official website【NordVPN】

セカイVPN

私が2019年中国に行くのに実際に使った有料VPNがこのセカイVPN。

接続できるサーバーは日本、アメリカ、ドイツ、台湾、韓国の5カ国、1アカウントでの同時接続は3台までとスペックは上で紹介した有料VPNと比べると一歩劣るが、私の知っている限りでは有料VPN界の中では老舗の一角を占めていて、サービスの安心感は強い。

また2か月無料体験できるのでお試しで有料VPNを使ってみるにはおすすめ。ただし、長期契約で割安になることはないので長期間利用する予定なら他の有料VPNサービスの方がいいかもしれない。

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セカイVPN

VPN利用の注意点

ネット規制されている国に渡航する際は当該国に入国する前にVPNサービスに接続できる体制を整えておこう

たとえば中国ではVPN関連のウェブサイトも規制されているようだ。そのため中国に入ってからVPNサービスについて調べ、契約し、設定することは難しいだろう。

以上、各国のインターネット規制に対抗するVPNサービスについて簡単にではあるが解説してみた。

この記事があなたの海外旅行をより実りあるものにできたら幸いである。

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三矢英人

バックパッカー/トラベルライター/チェコ親善アンバサダー2018/米国公認会計士(USCPA-Inactive)

1986年神奈川県生まれ。「行きたいところに行き、見たいものを見て、食べたいものを食べ、飲みたい酒を飲む」をモットーに2013年11月から2019年4月まで無帰国長期旅行していました。

≫詳しい自己紹介はこちら

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