中国の主要な移動手段は鉄道だ。しかし中国では英語の通用度が非常に低いため中国語が話せないと鉄道のチケットを買うことすら大仕事。
今回はそんな中国で、中国語を話せない人が電車のチケットを簡単にかつスムーズに買う方法を紹介したい。
日本人ならではの強い武器!筆談を利用する
中国での大きな問題として駅員が「こいつ中国語話せないし面倒だな」と思われたら最後、例えチケットがあったとしても「没有(メイヨ―:無いよ)」と言われてしまうことだ。こうなったら彼らはテコでも動かない。仕方がないから別のカウンターに並びなおしての再チャレンジを余儀なくされる。
そんな事態を避ける簡単かつ確実な方法が事前に買いたいチケットの詳細を調べておくこと。そしてその情報を紙に書いて係員に渡すことだ。
ここで必要な情報とは、
- 乗りたい日付
- 乗りたい電車の番号
- 乗りたい駅
- 降りたい駅
- 発着時間
- 座席のランク
- 必要な枚数
の7つだ。この中で電車の番号と発着時間を調べるのが少し手間だががこれさえあればほぼ間違いなくスムーズに買うことができる(この2つがなくても買うことはできるががあったほうが簡単スムーズだ)。
電車のスケジュールを調べる方法
電車の番号、発着時間を調べるには下記のサイトが有益だ。
このサイトを使うとどの駅からどの駅に何本電車が出ているか?発着時間は?所要時間は?空席状況は?などの情報が詳細にわかる。
そのため筆談を必要としていない人にとっても非常に有益なサイトだ。
このサイトの使い方は簡単で、まず余票查询を押す(写真で赤く囲っているボタン)。
別画面が開くので、開いた画面に出発地、目的地、出発日を入力し、查询ボタンを押す。
すると指定した検索条件に該当する電車が一覧で出てくる。
ここでは烏魯木斉南駅から喀什駅へ2015年6月24日発の電車が3本あり、そのそれぞれの電車の番号(车次)、出発時間(出发时间)、到着時間(到达时间)、所要時間(历时)、空席状況や値段が分かる。
下記図ではK9786を選択しており、硬臥だと304.5元かかるが空きはなく、硬座なら177.5元で空席が1席あることが分かる。
必要事項が分かったら紙に記入してチケットカウンターへ!
紙に書く際に一番注意しなけらばならないことは簡体字で書くこと。日本で日常的に使われている漢字で書いても残念ながらほとんど伝わらない。ウェブサイトで調べたその通りの漢字を書くように心がけよう。
例:
〇:武汉 ×:武漢
〇:苏州 ×:蘇州
〇:重庆 ×:重慶
〇:沈阳 ×:瀋陽
準備が整ったらチケットカウンターに向かおう。チケットを買う際にはパスポートが必要なのでお忘れなく。
中国でチケットを買う場所は「售票所(シュウビャオチュー)」。大体駅のメインの入り口を入る前の左右どちらかにある。
最後に筆談する上で役に立つ中国語単語を幾つか紹介して終わりにしたい。
- 今日→今天(ジンティエン)
- 明日→明天(ミンティエン)
- 明後日→后天(ホウティエン)
- 二等客席→硬座(インズオ)
- 一等客席→軟座(ルアンズオ)
- 二等寝台→硬臥(インウォー)
- 一等寝台→軟臥(ルアンウォー)
- 座席なし→无座(ウーズオ)
- 1枚→1个(イーガ)
- 2枚→2个(リャンガ)
中国語が話せないと移動するのも大変な中国だが漢字を読み書きできるという日本人のアドバンテージを有効に使えば快適に旅することができる。
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