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エチオピア旅行で知っておきたい基礎知識―基本情報・観光名所・ビザ・治安など

ダナキル砂漠のダロール火山 エチオピア
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エチオピアには長期旅行中にトータル1か月半ほど滞在しました。

エチオピアは素晴らしい見どころが多い反面、人がウザい食事が不味いとバックパッカーからの評価がきれいに二つに分かれる国です。

ビザ、治安、主要な観光スポットなどエチオピアを旅行する上で知っておきたいことをまとめました

エチオピア基本情報

  • 正式国名:エチオピア連邦民主共和国(The federal democratic republic of Ethiopia)
  • 国旗:上から緑、黃、赤の3色の真ん中に青い円と星
  • 首都:アディスアベバ(Addis Ababa)
  • 面積:109.7万平方キロメートル(日本の約3倍)
  • 人口:1億200万人(2016年7月推定)
  • 宗教:キリスト教徒とイスラム教徒がほぼ半分ずつ。キリスト教徒の大半はエチオピア正教徒
  • 通貨:エチオピアブル(Birr, ETB)
  • 電圧:220V、交流50Hz
  • プラグ:BF、Cタイプ
  • シーズン:10~3月が乾季、3~5月が少雨季6~9が大雨季。標高の高いところが多いため比較的涼しく、またマラリアの危険性も少ない。
  • 時差・暦:UTC+3:00(日本と6時間)、サマータイムは無し。エチオピアでは独自の時間と暦がある。我々にとっての朝6時がエチオピアの0時、以下7時が1時、12時が6時、18時が12時…となっている。時間を確認する際はエチオピア時間かどうかをしっかり確認すること。
  • ビザ:必要、空港でアライバルビザの取得が可能($50)。陸路入国の場合は要事前取得

エチオピアの主な見どころ

アフリカ最古の独立国という歴史とアフリカ大地溝帯帯(グレートリフトバレー)が国を貫いているその立地からエチオピアはアフリカ大陸の中でも見どころが多い国。世界遺産も9つあります。

ここではその中の特に有名なものに絞って簡単に紹介します。

ラリベラの岩窟教会群(世界遺産)

ラリベラの岩窟教会群の一つ聖ギオルギス教会
第2のエルサレムにするべくラリベラ王の号令で作られた数多くの岩窟教会が残るエチオピア正教の聖地。わずかな工期で完成したことから「天使が作った」とも言われる美しい聖堂群。

アクスム(世界遺産)

3000年の歴史を誇るアクスム王国時代の都。モーゼの十戒が刻まれたアーク(聖櫃)が眠ると言われる街。

古都ゴンダール(世界遺産)

世界遺産に登録されている古都ゴンダールのお城ファジル・ゲビ

アディスアベバの前のエチオピアの都ゴンダールにはヨーロッパ、イスラム、アフリカの様々な要素が混ざりあったゴンダール様式の宮殿やエチオピアの典型的な宗教芸術を残す教会があります。

ダナキル砂漠

ダナキル砂漠のダロール火山
海抜-150m、世界一過酷な地とも言われるダナキル砂漠では活火山の火口からマグマが踊る様子を見たり、地球とは思えない景色を見ることができます。

シミエン国立公園(世界遺産)

シミエン国立公園
ゲラダヒヒやワリアアイベックスなど固有種にも恵まれたエチオピアの屋根。

アフリカ第4の高峰でエチオピア最高峰のラス・ダシェン山もここにあり「アフリカの天井」とも呼ばれています。

ハラール(世界遺産)

キリスト教式の多いエチオピアにおいてハラールはイスラム教徒が多数のイスラム世界。昔ながらの町並みが残されたカラフルな旧市街が魅力。

少数民族

エチオピアを代表する少数民族ムルシ族

エチオピア南西部オモ谷周辺はムルシ族、カロ族、ダサネチ族、ハマル族、バンナ族などの少数民族が多数住んでいます。

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エチオピアの宿泊施設事情

アディスアベバの安宿バロペンションの部屋

南京虫多発地帯と呼ばれているが私が訪問している間は見かけませんでした。しかし、一見綺麗に見えても目に見えないダニが巣くっていることが多く、虫刺されには苦しまされました。目に見える南京虫よりも目に見えないダニのほうが厄介な気がします。

WiFiが付いている宿も少なくありませんが、速度は非常に遅く、接続は不安定です。

ドミトリーを用意している宿は私が見た限りではありません。

個室は100ブル程度からあり、200ブルほど出すと、バス・トイレ付きのそこそこ綺麗な部屋に泊まれることが多いです。100ブル程度の宿はブンナベッドと呼ばれる連れ込み宿を兼ねたような宿であることが多く、だいたいバス・トイレ共同、水シャワー。清潔感もだいぶレベルが落ちます。

ダニ対策にはCocoonのトラベルシーツがおすすめです。詳しくは「海外旅行のダニ・ノミ対策に!コクーンのトラベルシーツ(インセクトシールド)は長期旅行者の必須アイテム」の記事を参考にしてください。

国内移動

エチオピアのローカルバス
ローカルバスのチケットは事前にバスターミナルのオフィスで買うか当日車内で購入します。

エチオピアでは法律で夜行バスが禁止されているため長距離バスは早朝1本しかないことが多いです。また、出発時間も5時や6時とかなり早い。

バスチケットには座席が書いてありますが、エチオピアのローカルバスにおいて座席指定などあってないようなもの。というか基本的に無いと思った方がいいです。

2018年4月22日追記一部の路線はちゃんと座席指定になっていることを確認

現地人の多くは開場前からバスターミナルに押しかけ、開場と同時に目的のバスまで走り、いい席を確保しようとします。

そのため事前にチケットを買っていても、バスターミナル開場前にはバスターミナルに着いていたほうがいいです。バスターミナルのスタッフと仲良くなると少し早めに入れてもらえることがあるので早めに行って入り口でに張り付いて待つのがおすすめ。

ローカルバスの場合25kgまでの荷物は荷物代無料と法律で定められていますが、不当に荷物代を請求してくることが多いので注意が必要。また、荷物はバスの上に乗せるパターンが主ですが荷物代とは別に荷揚げ代を請求してくることも多いので節約したい場合は自分でバスの上に荷物を上げましょう。

チケットは目的地到着前に車内で回収されます。

エチオピア人は乗り物酔いしやすく、またエチオピアは山道が多いのでローカルバスは車内で吐く人が多発します(そのため車内はゲ〇袋完備)。座席は重要です!

ローカルバス以外にセラムバスなど何社かグレードの高いバスを運行しています。

国境越え

エチオピアが国境を接する国の主要な国境についてまとめました。

スーダン

主要な国境はメテマ―ガラバット(スーダン側)。メテマへはゴンダールなどからミニバスが出ています。

スーダンはアライバルビザを発行していないので事前にビザの取得が必要です。

ケニア

主要な国境はモヤレ。ビザは国境で取得可能(3か月シングルエントリービザ$50)。

エチオピア側のモヤレは政治的に不安定な地域で市内で銃撃戦や爆弾事件が起こったりもします。

しかし、エチオピア側よりも厄介なのがケニア側。ケニア側のモヤレからナイロビまでの路線はしばしば山賊やイスラム過激派アル・シャバーブに襲撃されます

もちろんそれらの事件は毎日起こっているわけではありませんが、このエリアを通過する際は事前に最新の情報を確認することをオススメします。

というか、アディスアベバからナイロビまで飛ぶことを推奨します。

ジブチ

主要な国境はGelilleとGalafiのの2ヶ所。

エチオピア第二の都市ディレダワから国境へのバスが出ています。

また2017年にエチオピアとジブチを結ぶ鉄道が再開されアディスアベバ―ディレダワ―ジブチと移動できるようになりました。

以前はジブチ空港でアライバルビザが取得できましたが2018年2月より廃止、事前のビザの取得が必要になりました。なおE-Visaの制度があるが私が申請した際は$120もしたくせに連絡がありませんでした。アディスアベバなどで事前にビザを取得することを推奨します。

ソマリランド

主要な国境はトゴワチャレ。ジジガから国境へミニバスが出ています。

ソマリランドは陸路国境ではアライバルビザを発行していないため、アディスアベバで事前にビザの取得が必要です。

ソマリランドは政治的にセンシティブなエリアであり、日本大使館が存在しないことから日本国政府は邦人に渡航しないように呼びかけています。
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エチオピアの食事

エチオピアの国民食インジェラとティブス
エチオピアの主食は「インジェラ」。インジェラはテフという穀物を発酵させてクレープのように焼いたもの。

灰色にブツブツな見た目、発酵させているがゆえの酸味からバックパッカー内では「見た目雑巾、味はゲ□」と恐れられています。

実際食べてみた感じではそんなボロクソにいうほどではないと思いますが、苦手な旅行者が多い食べ物です。

インジェラには「ワット」と呼ばれる水分少なめのシチューのような料理を付けて食べることが多く、ワットには鶏肉が入った「ドロ・ワット」や豆の煮込み「シロ」などがあります。

ワットの他に山羊や羊の肉を焼いたティブス(写真参照)などもインジェラと共に供されることが多いです。エチオピア版炭火焼肉のシャクラ・ティブスは値段は少し高いですがぜひ試してみて欲しい料理です。

あとエチオピアでは生肉を食べる習慣があり、生肉のたたき「クット・フォー」やぶつ切りにされた生肉「テレスガ」などがあります。勇気ある諸氏にはぜひ挑戦して欲しい。私は体調崩した。

インジェラが苦手でも恐れることはありません。イタリアに占領されていた時代があるためエチオピアではパスタやピザ屋が多く、そのどれもアフリカの中ではクオリティが高い方です(美味しいとは言ってない)。

エチオピアの治安

一般的に他のアフリカ諸国と比べて治安は良いです。私の肌感覚ではゴンダール、アクスム、メケレ、ラリベラなど主要な観光地ではカメラを首からぶら下げて歩いていても特に問題ないように感じました。

強盗や殺人など凶悪犯罪は多くありませんが、首都アディスアベバでは外国人旅行者を狙った詐欺やケチャップ強盗、スリなどに注意。特にマルカート(市場)はスリ多発地帯。

外務省が出している最新の安全情報はこちらを参考のこと。

まとめ:エチオピアはなんだかんだいいとこ!

エチオピアは素晴らしい見どころが多い反面、人がウザい食事が不味いとバックパッカーからの評価がきれいに二つに分かれる国です。

もう二度と行きたくないという人も少なくありません。

それでも私はかなり楽しめました。実際トータルで1か月半ほども滞在していました(風邪をひいて寝込んでいた期間もありますが)。

人がウザいといってもバスの客引きがウザいくらいで一般的なエチオピア人は全然ウザいと感じませんでしたし、食事は個人的にはそんなに苦手ではありませんでした。中途半端なパスタを食べるくらいならむしろインジェラの方がいい!とまで思ったくらいです。

ダナキル砂漠などここでしか見れない!という景色もありますし、町と町の移動時に見える車窓の景色も素晴らしいものでした。

今回の渡航で主要な観光地はかなり回りましたが、まだ行けていない場所も多く、いつかまた訪れたいなと思う国です。

合う合わないがかなりある国だと思いますので万人にお勧めできる国ではありませんが、興味のある方は旅行先の一つにぜひ加えてみてください。

エチオピア
三矢英人

バックパッカー/トラベルライター/チェコ親善アンバサダー2018/米国公認会計士(USCPA-Inactive)

1986年神奈川県生まれ。「行きたいところに行き、見たいものを見て、食べたいものを食べ、飲みたい酒を飲む」をモットーに2013年11月から2019年4月まで無帰国長期旅行していました。

≫詳しい自己紹介はこちら

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